【もう箱車には戻れない】トラックドライバーが行き着く最後の聖域、タンクローリーの魅力を徹底解説!
求人情報をチェックされているドライバー志望の皆さん。
良さそうな会社は見つかりましたか?現実は厳しいでしょうか?
文句のつけどころのない、完璧な運送会社なんてないのかもしれません。
ですが、例えば仕事内容のわりに満足できる給料で、身体に無理がなく、しかも長く働ける、そんなトラックの仕事なら、一度は就いてみたいと思いませんか?
そんな、『トラックドライバーの一つの終着点』とでも言いたくなるくらい、イチオシのタンクローリーの仕事の魅力について、現役タンクローリー乗務員の筆者が熱量高めに解説します!
軽貨物や箱車(荷室の横が鳥のウイングのように開くタイプのトラック)、いろいろやったけど、どこにいっても満足いかず長続きしない…。
そんなふうにモヤモヤ消耗している方にも、ぜひ読んでいただきたいです。

当ブログで初期の頃に書いたタンクローリーの記事が多くの方に読まれているようなので、今回さらに深掘りして魅力をお伝えしたいと思います
以前に書いた関連記事はこちら↓

1. いまの仕事に満足していないドライバーへ
「手積みのバラ積みで腰がボロボロ…」
「拘束時間の割に給料が伸びない…」
そんな悩みを持つドライバーにとって、

私的には『トラックドライバーの一つの終着点』と言える職種がタンクローリーです
業界ではよく、「一度液体(液体輸送)に行ったら、もう一般雑貨などの製品や資材を運ぶ箱車には戻れない」と言われます。
なぜ、そこまで言われるのか?
20年以上この運送業界を見てきた私が、その「魔力」とも言える魅力を熱くプレゼンします。
2. タンクローリーが「最高」たる3つのメリット
① 身体への負担が圧倒的に少ない
最大の魅力はこれですね。
タンクローリーの積み降ろしは、基本的に「ホースの脱着」と「バルブの開閉」です。
重い荷物を背負って走ることも、パレットを必死に引くこともありません。
体力に自信がなくても、決められた手順をきっちりこなせれば、50代、60代になっても現役で無理なく続けられます。「長く続けられる」ことは、プロのドライバーとして業務に携わる上で、大きなモチベーションになります。
さらに、長距離便は納品したらトンボ帰りでOKなので、帰り荷を気にしなくて良いのもドライバーにとってのメリットです(荷主から往復分の運賃をいただくのが普通)。

仕事内容や労働条件、人間関係などのトータルで、いかにストレスなく働けるか?が一番大事だと私は思います
昔、大型の箱車(ウイング車)に新品のエアコンの室外機と室内機をテトリスのように下から上へ積み重ねながら荷室一杯に積む(しかも外箱を破損させたり、箱に汗を落としてもダメ笑)という地獄のようなチャブリ仕事を、長距離便の帰り荷で任されたことがありました。
そんな人間一人にやらせるにはあまりに酷な仕事を押し付けられることもないんです。
② 給与水準が高く、生活が安定する
危険物や毒劇物を扱うため、特殊車両手当や資格手当が厚いのが特徴です。
他業種から転職して「労働時間は減ったのに、給料は上がった」というケースも珍しくありません。まさに「賢くコスパ良く稼げる」仕事です。

私がいる会社には、工場勤めから転職してきた方が何人かいますが、「もっと早く転職したら良かった」「今の仕事は本当に最高で、可能な限り続けると思います」といった意見を聞きます
③ 液体以外にも運ぶ荷物は様々あり
タンクローリーで運ぶのは、液体では燃料(白油など)、ケミカル(化成品)、ほかにも粉粒体運搬の小麦粉、砂糖、飼料、セメントといったように多岐にわたります。
どれも、基本的に機械で積むので身体への負担が少ないです。

ケミカルの運搬は乙4(危険物取扱者の資格)を必要とする専門性の高い仕事なので、それだけ高待遇な会社も多いですよ

④「待機」の質が違う
荷主の都合で何時間も待たされる…というストレスが箱車に比べて圧倒的に少ない傾向にあります。運行スケジュールが分単位で管理されていることも多く、生活のリズムが整いやすいのも隠れたメリットと言えます。
荷主から現場に入る時間を指定されることも多く(その時間は他のトラックと被らないように)、荷積みと荷下ろしで他のトラックと被ることが少ないです。

トラックの列に並んだり、いつ呼ばれるかわからない待機時間にストレスを感じることもないのがメリットですね
3. 知っておくべきデメリットと「向き・不向き」
もちろん、良いことばかりではありません。

この仕事には「規律」が求められます
決められたことを決められたようにやる、これが守れる人しか務まらない仕事です
- 一歩間違えれば大事故: 液体は重心が移動しやすく、急ブレーキや急ハンドルは横転のリスクがあるので禁物。
- 「横着」は命取り: 混合事故(コンタミ)や漏洩は許されません。手順を一つ飛ばす「近道」をしようとする人には絶対に向きません。
【筆者が思う、タンクローリーに向いている人とは?】
- 決められたルールを「当たり前」に守れる真面目な人。
- ベテランの教えを素直に吸収できる柔軟な人。
- 安全運転を何よりも優先できる人。
逆に、効率ばかりを求めて「これくらいでいいや」と手を抜いてしまう人は、この仕事には向きません。
4. 引っ越してでも「ローリー」を目指すべき理由
もしあなたの住んでいる地域にタンクローリーの会社がないなら、海沿いの地域へ引っ越してでも目指す価値があります。
なぜ海沿いか?
それは、製油所や化学プラント、大型の油槽所は港湾地区に集中しているからです。
「仕事のために引っ越すなんて…」と思うかもしれません。
しかし、これから先10年、20年と「身体を壊さず、高単価で、安定して」働き続ける未来を考えれば、その投資は数年で回収できるはずです。

実際に私は収入を増やすために、住んでいた田舎から産業が活発な海に面した地域に引っ越しました
9年ほど経った今も、収入やメンタル面で今の職場には満足しており、思い切って行動して良かったと思っています
ちなみに、私がもし引っ越さずに前の運送会社で働き続けていたら、9年で1,300万円以上の収入差ができていました。
これは人生が変わる金額ですね。
5. まとめ:ここはドライバーの「行き着く先」
タンクローリーは、単なる輸送手段ではありません。
「真面目に、誠実に働くプロ」が、相応の報酬と快適な労働環境を手にできるドライバーの理想郷といっても良いかもしれません。

異論はあると思いますが、私はタンクローリーの仕事は全てのトラック乗りにオススメできる、トータルバランス最高のトラックの仕事だと思っています!
もしあなたが今の仕事に限界を感じているなら、扱う荷物を「液体」や「粉粒体」に切り替えてみませんか?
一度その魅力を知ってしまったら、もう二度と「普通のトラック」を探す気はなくなるはずです。
真面目なあなたが、報われる場所へ。
…と、ここまで解説をしてきましたが、
「危険物とか毒劇物とか何だか難しそう」、「もう若くないしなぁ…」なんて、できない理由をつけて行動できない人も多いでしょう。わかりますよ。
確かに、運転手歴20年以上の人でも荷下ろし作業を覚えられず、横乗り期間に辞めてしまったりするケースもあります。

荷下ろしの現場によってルールが違ったりするので、ちゃんとメモがとれる責任感のある人でないと務まりません
でも、やってみる前から諦めてしまうのはもったいないと私は思います。
思い切ってこの業界に飛び込んで、人生が変わった人の笑顔も多く見てきたからです。
新しいことにチャレンジするのは最初は誰だって不安になります。
まずはネットで検索して、タンクローリーの会社の情報チェックから始めてみる、そんな一歩を踏み出してみませんか?

タンクローリーの世界で、あなたの挑戦を待っています!
ではまたっ、ピース!
