【完全ロードマップ】40代・50代から運送業界に転職する全手順|ドライバー歴24年が解説
40代・50代から運送業界へ転職したい方へ。
ドライバー歴24年、採用担当も経験した私が、必要な免許・会社の選び方・書類・面接・入社後まで、転職の全手順をロードマップ形式でまとめました。
貴方の運送業界への転職の一助になれば幸いです。
「この歳から転職なんて、もう無理だろう」
40代・50代でそう思っている人に、まず結論から言います。
運送業界は、40代・50代の転職が普通に通る、数少ない業界です。
私はトラックドライバーを24年やってきました。
途中で配車と運転手の採用も担当していたので、

どんな人が受かって、どんな人が落ちるかを、面接する側から見てきています
その経験から言うと、40代・50代が落ちる理由は年齢ではありません。
準備の順番を間違えているだけです。
この記事では、転職を決めてから入社後3ヶ月までを、1本のロードマップにまとめました。それぞれ詳しく書いた記事もあるので、必要なところから読み進めてください。
なぜ40代・50代でも運送業界に転職できるのか
理由はシンプルで、業界全体が人手不足だからです。
そしてもうひとつ、他業界と決定的に違うのがこれ。
運送業界は「若さ」より「事故を起こさないこと」に価値がある。
20代の元気な新人より、40代・50代で落ち着いて運転する人のほうが、会社にとってはありがたい。

事故ひとつで会社が傾くこともある世界なので、これは本音です
だから面接で聞かれるのも、能力やポテンシャルではなく「この人、安全に長く働いてくれるか」。ここが分かっていると、対策の方向がまるっきり変わります。
実際に、41歳・未経験の人を採用した話
私が採用を担当していたとき、41歳の男性を採ったことがあります。前職は工場の作業員。トラックの経験はゼロでした。
きっかけは、工場に出入りしていたうちのドライバーと仲良くなったことだったそうです。荷物を積み降ろしする合間に話しているうちに、この仕事に興味を持った、と。
面接で、その人はこう言いました。
年齢も年齢なんで、定年まで勤めさせていただける会社への転職を考えていました。一人で黙々と仕事を進められるトラックの仕事が、私にとって向いていると思いました
この一言で、ほぼ決まりでした。
理由は3つあります。
① 「長く働きたい」と自分から言った
会社が一番怖いのは、金をかけて教育した人間がすぐ辞めることです。「定年まで」という言葉は、採用する側にとって一番聞きたい言葉なんです。
② なぜ自分に向いているかを、自分の言葉で説明できた
「一人で黙々と」——これは、この仕事の本質を分かっている人の言い方です。かっこいい志望動機よりも、こういう地味で正確な自己理解のほうが、はるかに信用されます。
③ 人柄が良かった
最終的に決め手になったのは、正直これです。面接中ずっと笑顔で、明るい雰囲気が伝わってきた。「この人なら、前向きに仕事をしてくれそうだな」と感じました。
運送会社の面接は、学歴も職歴も、正直そこまで見ていません。

見ているのは「一緒に働きたいと思えるかどうか」、それだけです
ちなみにこの人は、今も辞めずに続けてくれています。
40代・50代の未経験でも、こうやって採られる人は普通にいる。これが現場の実感です。
転職の全体スケジュール【動き出しから入社まで】
いきなり求人に応募するのが、一番よくある失敗です。順番はこうです。
| ステップ | やること | 目安 |
|---|---|---|
| STEP1 | 今の免許で何に乗れるか確認する | 1日 |
| STEP2 | 働き方の希望を決める(地場か長距離か) | 数日 |
| STEP3 | 会社を選ぶ・求人票を見抜く | 2〜3週間 |
| STEP4 | 職務経歴書を用意する | 3日 |
| STEP5 | 面接を受ける | 1〜2週間 |
| STEP6 | 入社・最初の3ヶ月を乗り切る | 3ヶ月 |
在職中に動く場合、転職完了までだいたい1〜2ヶ月を見ておけば十分です。
焦って辞めてから探すと、条件の悪い会社に妥協しがちなので、辞めるのは内定が出てからにしてください。
STEP1|まず「今の免許で何に乗れるか」を確認する
ここを勘違いしたまま応募して、面接で恥をかく人が本当に多い。
自分の免許証を見て、まずここを確認してください。
- 「中型(8t限定)」と書いてある → 平成19年6月より前に普通免許を取った人。4tトラックに乗れます。実はこれが一番おいしい。
- 「準中型」 → 平成29年3月以降に取った人。2t〜3t車が中心。
- 「普通」だけ(平成19年以降取得) → 軽貨物か2t車から。
40代・50代は「8t限定」を持っている人が多い

これは本当に強みです
今から同じ条件の免許は取れません
4t車に乗れる人材として、堂々と応募していい。
【★内部リンク】
詳しくはこちら → 「【今ではありえない優遇された免許】50代や60代でも運送業界に転職できます」
https://www.kasegu-truckdriver.com/【今ではありえない優遇された免許】50代や60代で…
大型免許は「取ってから」か「入ってから」か
結論、入ってから会社の費用で取るのがベストです。免許取得を支援してくれる運送会社はかなりあります。自腹で30万円以上出す前に、まず支援制度のある会社を探してください。

ただし、3年以内に辞めたら返金、といった条件はあると思ってくださいね
【★内部リンク】
「【2025年版】大型トラックに乗るための大型免許の…」の記事へリンク【★CTA挿入位置①】
ここに「免許取得支援あり」で探せる転職サービスのリンクを設置。
例:「免許取得支援のある会社は、求人サイトの条件検索で一発で絞り込めます」→ サービスリンク
STEP2|働き方を先に決める(ここで年収が決まる)
同じトラックドライバーでも、働き方で年収も生活も全然違います。先にここを決めないと、会社選びがブレます。
| 働き方 | 年収の傾向 | 帰宅 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 地場配送・ルート配送 | 低〜中 | 毎日 | 家庭優先。体力に不安がある人 |
| 中距離 | 中 | だいたい毎日 | バランス重視 |
| 長距離 | 高 | 週1〜2回 | 稼ぎたい。一人が苦にならない |
| タンクローリー・特殊 | 高 | 会社による | 資格を取って手当で上げたい人 |
40代・50代でこれから始めるなら、

私は「地場か中距離から入って、慣れたら稼げる車種に移る」をすすめます
いきなり長距離に入って体を壊す人を、何人も見てきました。
STEP3|会社選びが、転職の9割
はっきり言います。運送業界は、会社選びで人生が決まります。
同じような仕事内容でも、会社が違うだけで年収が150万円変わることが普通にある業界です。逆に、ここを間違えると何回転職しても報われません。
求人票で必ず見るべき3ヶ所
① 給与の内訳
「月給30万円〜」だけ書いてある求人は要注意。基本給がいくらで、いくらが手当なのかを必ず確認する。基本給が低い会社は、ボーナスも退職金も少なくなります。
② 休日日数
「月6〜8日」と幅がある会社は、実質6日だと思ってください。年間休日105日を切る会社は、体がもちません。
③ 経営者と会社の規模
中小の運送会社は、社長の考え方がそのまま労働環境になります。ここは大企業と決定的に違うところ。





「稼げる会社」の見分け方
一番確実なのは、荷主が誰かを見ることです。大手メーカーや大手小売の仕事を長年やっている会社は、運賃が安定していて、給料も安定します。面接のときに「主にどんな荷物を運んでいますか?」と聞けば、だいたい分かります。
【最重要】給料を「はっきり説明できない会社」は選ぶな
ここが、この記事で一番伝えたいことです。
採用する側にいた人間として言いますが、

面接で「だいたいいくらもらえるか」を明確に示すことは、会社の義務だと私は思っています
なぜなら、この業界で一番多い失敗がこれだからです。
せっかく入社してくれたドライバーが、「思っていた給料と違う」とやる気をなくして辞めていく。
このミスマッチ、本当によく起こります。
そして厄介なことに、ブラックな会社ほど、給料の実態をわざと有耶無耶にして人を採る。 曖昧なまま入れてしまえば、とりあえず頭数はそろうからです。
結果どうなるか?
離職率が上がって、いつまでも求人を出し続けることになる。
転職サイトで一年中同じ会社の募集を見かけたら、まずこれを疑ってください。
面接で必ず確認してほしいこと
給料の話を聞くとき、金額だけ聞いても意味がありません。聞くべきはここです。
「その給料モデルに、再現性はありますか?」
つまり、こういうことです。
- 提示された月給は、普通に働いて届く額なのか
- それとも、めちゃくちゃ働いて、一部の人だけがやっと到達している額なのか
求人票に「月収40万円可能!」と書いてあっても、それが月に何時間走った人の数字なのかは書いていません。「可能」は「平均」ではないんです。
だから、こう聞いてください。
「このくらいの仕事を回した場合、月にどのくらいの支給になりますか?」
まともな会社なら、ちゃんと答えます。

「このくらいの仕事量なら、これくらいは保証します」と説明できるのが、当たり前の会社です
逆に、ここを濁す・はぐらかす・「頑張り次第」で押し切ろうとする会社は、選ばないほうがいい。
なぜ私がここまで言うのか

転職してくる人は、軽い気持ちで来ているわけじゃないからです
家族に「トラックなんて危ないからやめて」と反対されて、それでも説得して面接に来ている人がいます。いわゆる嫁ブロックを突破して、人生を変える決意を持って座っている人が、実際にいるんです。
その人に対して、給料を曖昧なまま入社させるのは、私はやってはいけないことだと思っています。
結局はお金です。きれいごとを抜きにすれば、ちゃんと稼げない運送会社に、行きたい人なんていません。 これは当たり前の話です。
でも残念ながら、この現実が分かっていない運送会社の経営者が、いまだに多いというのが現状です。
だからこそ、これから会社を探すあなたに言いたい。

会社選びが、すべてです!
評判は「人」から取るのが一番確実
求人票と面接だけでは、どうしても限界があります。可能なら、ツテを使って評判を聞いてください。
- 知り合いのドライバーに、その会社の名前を出して聞いてみる
- 荷主先や配送先で会うドライバーに、それとなく聞く
- X(旧Twitter)で会社名を検索する
現場のドライバー同士のネットワークは、思っている以上に情報が回っています。「あそこは給料いいよ」「あそこはやめとけ」は、だいたい正確です。
身近にツテがないなら、SNSで聞いてしまえばいい
「そんな知り合いはいない」という人も多いと思います。私がすすめるのはこれです。

Xで、稼いでいそうなトラックドライバーに直接聞いてみる
意外に思うかもしれませんが、現役ドライバーは同業の相談に、けっこう親切に答えてくれます。求人票にも転職サイトにも載っていない、地域ごとの生の相場観が返ってくることもあります。
ただし、聞き方を間違えると誰も答えてくれません。 最低限、これは守ってください。
① 自分が何者かを先に名乗る
いきなり「〇〇運輸ってどうですか?」や「オススメの会社教えてください」だけ送るのはNGです。友達でもない知らない人からそんな質問をされたら、自分ならどんな気持ちになるか考えましょう。無言でスルーされても仕方ないですよね。あなたが今どんな仕事をしていて、どういう経緯で転職を考えているのか。そしてなぜ質問をその方に送りたいと思ったのか。そこまで書いて、はじめて質問です。相手は見ず知らずの人間に時間を使ってくれるわけですから。
② 質問する前にちゃんとアカウントをフォローする
聞くだけ聞いて去っていく人には、二度目はありません。当たり前の話です。
③ うまくいったら、お礼を伝える
「あのとき教えていただいた通りにしたら、無事に決まりました」。この一言を送れるかどうかです。
要するに、つながりを大事にしてほしいということです。
この業界は狭くて、どこかでまた会ったりご縁を持つことがあります。転職のときに助けてくれた人が、何年か後に仕事を回してくれることもある。私自身、そういう縁で助けられてきたことがあります。
情報をもらう相手ではなく、これから同じ業界で長くやっていく人。そう思って接すれば、聞き方は自然と決まってくるはずです。
STEP4|書類選考は「安心感」で通す
40代・50代の職務経歴書は、若い人とは書き方をまるっきり変える必要があります。
やってはいけないのは「自慢」です。
面接官が知りたいのは「この人はすごいか」ではなく「この人は問題を起こさないか」。だから、実績を並べるより、淡々と、正直に、安心感を出すほうが通ります。
具体的な書き方とテンプレートは、こちらの記事にまとめてあります。

STEP5|面接は「減点を避けるゲーム」
運送会社の面接で、加点を狙う必要はありません。
マイナスを踏まなければ受かります。
やりがちな地雷はこの3つ。
- 前の会社の悪口を言う → 一発でアウト。「うちでも同じこと言うな」と思われる
- 年齢を自分から卑下する → 「歳なんで…」は言わない。経験の話に変換する
- 希望条件を先に並べる → 給料と休みの話から入ると、印象が一気に悪くなる
そして最後は、結局これです。先ほどの41歳の人がそうだったように、明るく、笑顔で、長く働きたいと伝える。技術的なテクニックより、こっちのほうが効きます。
実際によく聞かれる8つの質問と、そのまま使える回答テンプレートをまとめた記事がこちらです。

STEP6|入社後3ヶ月を乗り切れば、あとは楽になる
転職して一番きついのは、入社直後です。道も覚えていない、荷主も分からない、周りは年下の先輩ばかり。
ここで辞める人が結構多い。
でも断言しますが、3ヶ月経つと景色が変わります。ルートを覚えて、荷主に顔を覚えられて、自分のペースがつかめてくる。40代・50代の転職者が挫折するのは、能力ではなくこの3ヶ月のしんどさが「ずっと続く」ように勘違いするからです。

転職して終わりではない。年収を上げる次の一手
無事に転職できたら、次はここです。ここまでやる人が、最終的に一番差をつけます。
①待機時間を勉強に変える
ドライバーの仕事には、必ず待機時間があります。ここをスマホゲームに使うか、耳学習に使うかで、5年後が変わります。


②収入の柱をもう1本つくる
私自身、ドライバーの収入だけに頼るのをやめてから、生活がまるっきり変わりました。中古アパートを買い、倉庫を貸し、民泊もやっています。

会社の給料は、自分でコントロールできません
でも副業と投資は、自分で決められます




よくある質問
Q. 50代・未経験でも本当に採用されますか?
されます。ただし、いきなり大型・長距離は厳しい。2t〜4tの地場配送から入るのが現実的なルートです。
Q. 大型免許は転職前に取るべき?
基本は取らなくていいです。免許取得支援のある会社に入って、会社の費用で取るのが一番安く済みます。
Q. 体力に自信がないのですが
荷物を手で積み降ろす仕事(手積み手降ろし)を避ければ大丈夫です。求人票で「フォークリフト使用」「カゴ台車」や、タンクローリー、ミキサー車、ユニック車のように機械積みと書いてある仕事を選んでください。ここは面接でも必ず確認を。
Q. 面接で給料の話を聞いたら、印象が悪くなりませんか?
なりません。むしろ聞いてください。ただし順番が大事で、志望動機や仕事の話をひと通りしたあと、後半で聞くこと。開口一番に給料と休みから入ると印象が悪くなりますが、最後に確認するのは当然のことです。嫌な顔をする会社なら、こちらから願い下げでいい。
Q. ブランクがあっても平気ですか?
平気です。ただし面接では「ブランク中に何をしていたか」を正直に、短く答えられるようにしておいてください。ごまかすと逆に印象が悪くなります。

◯◯歳だけどやっていけるでしょうか?といった質問をSNSなどでいただくことがあります
トラックの仕事に興味はあるけど、年齢を気にして尻込みしている人は結構多いようです
大丈夫!真面目で前向きに仕事ができて、人当たりも良さそうな印象さえ持ってもらえたら転職できる優良会社は必ずあります!
まとめ|順番を守れば、40代・50代の転職は難しくない
もう一度、流れだけ確認しておきます。
- 今の免許で何に乗れるか確認する(8t限定は強み)
- 働き方を先に決める(地場か長距離か)
- 会社を選ぶ(ここが9割。給料を明確に説明できない会社は選ばない)
- 書類は「安心感」で通す
- 面接は減点を避ける
- 入社後3ヶ月を乗り切る
40代・50代は、若さでは勝てません。でもこの業界が求めているのは若さではなく、安全に、長く、淡々と働いてくれる人です。
そして最後にもう一度だけ。給料の話を、はっきり説明してくれる会社を選んでください。 そこを濁す会社は、入ってからも必ず濁します。
もう一つアドバイスをすると、年齢を理由にあきらめないでください。
まず求人を見てみてください。

貴方が思っているより、道は開いていますよ!
ではまたっ、ピース!
