【現場ドライバーが解説】ホルムズ海峡封鎖で運送業はどうなる?軽油・ナフサ・収入への影響を完全解説
この記事では、今現在起きているイランと米国の衝突によって、世界情勢がどうなっているのか、日本に住んでいる私たちの生活に今後どう影響することが考えられるのかを、物流の現場で働く筆者が肌感覚で感じていることを交えながら解説します。

ねえ、イランとアメリカのニュース見てたんだけど…原油とかを運ぶタンカーが通れないって、私たちにも関係あるの?

それがね、あるどころの騒ぎじゃないんだよ
むしろ物流は“直撃”で、あらゆる分野に影響が出る可能性があってね、とりあえず順番に説明しよう
ホルムズ海峡って聞いたことある?
ホルムズ海峡と聞いても、パッとイメージが湧かない方も多いと思います。
最近、ニュース番組などでよく見る画像を以下に載せますね。



画像で見ると、この細い通路のような海の上を、無数の船が行き来しています
現在はここを通せんぼされている状態で、輸送が困難になったことから、今回の混乱が起こってしまいました

↑この3枚目の画像は、どのようなルートで日本まで来ているかがわかりやすいですね。
ホルムズ海峡は、ペルシャ湾の出口にある幅約50kmの海峡です。
しかし、ここはただの海じゃないんですよ。
世界の原油輸送の約2割が通る“エネルギーの大動脈”
そして日本にとってはさらに重要で、
原油輸入の約90%がこのルートに依存している。
つまり、ここが止まるとどうなるか?

「ガソリンが高くなる」どころじゃなく、社会全体がジワジワ止まる可能性があるんです
まず「燃料が届かない」とはどういう状態か?

でも日本ってこういう事態に備えて備蓄とかあるんでしょ?

一応あるみたいだよ。でも“無限”じゃないからね
日本の石油備蓄は、
国家備蓄+民間備蓄で
約200日分前後(2020年代の一般的な水準)とのこと。
ただしここには落とし穴があります。
備蓄のリアル
- 平時と同じ消費ペース前提
- 実際は「取り崩しスピード」に制限あり
- 精製・輸送にも時間がかかる
つまり、

“数字ほど安心ではない”んですよね
運送現場への影響①:軽油価格の急騰
ここはガチで重要です。
原油は「実際に届く前」に価格が上がったりするんです。

先物市場が先に反応するからね

そういえば、政府が補助金を発表する前に、いきなりすごくガソリンが高くなったことあったね
SNSとかでは、「便乗値上げだ!」とか揶揄されてたよ
似たようなことは何年か前にも起きています。
実際の燃料危機の過去の例
2022年 ロシア・ウクライナ情勢
原油価格が急騰 → ガソリン170円超に。
つまりホルムズが不安定になると、

ニュースや報道だけで値上がりすることもありえる
ドライバー・会社へのリアルな影響
- 運送会社における軽油代の割合は、だいたい20〜30%前後
- サーチャージ交渉が間に合わない
- 中小はそのまま赤字化に

これ、実質“給料カット”と同じだから辛いんよね
運送現場への影響②:「燃料が入れられない」可能性


燃料の価格高騰よりも怖いのが、

物理的にガソリンスタンドで給油できないという事態にもなりかねないことです
実際に日本で過去に起きたことでもあります。
過去(第一次石油ショック)
- 給油制限
- 奇数偶数給油(車両ナンバープレートの末尾が奇数か偶数かで給油日を制限する措置)
- 店舗などでの長蛇の列
これが、最悪の場合は現代でも起きる可能性はあります。
現代版で起きそうなこと
- 優先給油制度(医療・物流・インフラ)
- 法人契約優遇
- 一般車は制限
つまり、

“体力”のある会社と、そうでない会社で差がついてしまうことも…

じゃあ個人とか小さい会社は?

あるいは厳しいことになるかもしれない
ここで淘汰が始まる可能性もあるよ
実際に、私が勤める愛知県の中小の運送会社は、インタンク用の仕入れが困難になっています。そのため当面の間、利用停止になっていて再開の目処は立っていません。

トラックの燃料は、街のエネオスや出光のガソリンスタンドで入れるようになりました
自社のスタンドの燃料は、万が一にも街で入れられなくなった時のために温存させるようです
運送現場への影響③:運ぶモノが変わる
意外と見落とされがちだけど重要なことで、

物流は止まらないだろうけど、“中身”が変わる可能性があります
増える運送の仕事(優先度高)
- 食料・水・日用品(買い占め)
- 医薬品
- 灯油・LPG
- 防災用品

生活インフラ系は爆増するかも
減る運送の仕事(打撃)
- 工業製品(工場停止)
- 建材・資材
- 観光・イベント関連

“なくても困らないもの”は止まることは考えられるね

コロナの時みたいに、不要不急なことは自粛傾向になるかもしれないのね

製造業は、そもそも原料がないから開店休業状態にもなりかねないね
運送会社も、“何を運んでる会社か”で大きく売り上げが変わるかもしれない
「ナフサ」って何?←実は物流に直撃するヤバいやつ

さっきから原油とか軽油とか出てくるけど…“ナフサ”っていうのもニュースでよく聞くけど何?

そこ気づくの鋭いね
実はナフサが止まると、“物流どころか、モノ自体がなくなる”可能性があるんだよ
ナフサとは?
ナフサはざっくり言うと、
石油から作られる“プラスチックの原料”
何に使われてるかというと…
これが想像以上に身近で、
- ペットボトル
- 食品トレー
- ビニール袋
- 発泡スチロール
- 梱包フィルム(ラップ・ストレッチフィルム)
- 家電・スマホの部品
- タイヤ・合成ゴム
ほぼ全部の物流に関係してるんです。

え、それって…トラックで運ぶもの全部に関係してない?

そう、だからナフサが止まると、“運ぶモノそのものが減る”んだよ
ホルムズ海峡とナフサの関係
ナフサも原油と同じく、

ほとんどが中東依存なんです
つまりホルムズ海峡が封鎖されると、
- ナフサ不足
- プラスチック原料不足
- 製品が作れない
工場がストップしてしまいます。
その結果どうなるか(ドライバー目線)
ここが重要で、
■短期
- 包装資材不足 → 出荷遅れ
- 倉庫に荷物が増える(滞留)
■中期
- 製造業の出荷停止
- 工場向け輸送が激減
■長期
- 仕事そのものが減る

軽油は“走れなくなるリスク”
ナフサは“運ぶものがなくなるリスク”だね
つまりこういうこと
- 軽油問題 → トラックが動けない
- ナフサ問題 → 荷物がなくなる

ダブルパンチだね…
現場感覚で言うと
正直な話、

ナフサの影響の方がジワジワ効いてくるって言われ始めてるね
実際に私の勤める会社が運んでる溶剤関連の、とある製品が既に出荷停止になっていたりするよ
理由は、
- すぐ影響が見えない
- でも確実に仕事が減る
- 気づいた時には遅い

燃料は“痛みがすぐ来る”タイプで、
ナフサは“気づいたら詰んでる”タイプかな

数年前のコロナの時も、最初はちょっと症状が重たい風邪みたいなものかなって思ってたら、次第にコロナショックなんて呼ばれて、世界中が大騒ぎになったものね、あんな感じになると怖いね
【リアル想定】3〜6ヶ月続いたらどうなる?
ここからは現場目線の“かなり現実的なシナリオ”です。
シナリオA:価格だけ地獄(初期)
- 軽油200円超え
- 仕事はある
- でも利益が出ない

中小が削られていくフェーズとも言える
政府の補助金の支えで、そこまで極端な軽油の値上げはしばらくないとは思うけど、どこまで続いてくれるかはわからないから不安は続くね
シナリオB:配給モード(中期)
- 燃料割当制
- 優先物流のみ稼働

“生き残る路線”と“消える仕事”が分かれる
シナリオC:業界構造が変わる(長期)
ここが本質です。
EV・代替燃料への強制シフトが考えられる、または加速すると思われます。
- 国の補助金拡大
- EVトラック導入加速
- LNG・水素も検討

結局、“燃料に依存しすぎてる業界”ってことなんだよね
現場ドライバーが今やるべきこと

じゃあどう備えればいいの?

例えば今から解説することで差がつくかもしれないよ
今すぐやるべき4つ
① 会社の燃料ルート確認
→自社タンク or スタンド依存
② 荷物の“優先度”を理解
→食料系=強い
③ サーチャージの仕組み理解
→転職判断にも直結
④ 副収入を作る(←超重要)

燃料や原料の不足危機はずっと続くわけではないけど、日頃から、何が起きてもある程度は大丈夫な立ち位置にいるようにしていきたいですね
運送業も外部要因によって左右される時があります。
原油・為替・戦争
つまり、
“コントロールできない”
だからこそ、

こういう時のためにこそ、このブログでも紹介してきたように収入源は分散させるべきなんです
- 投資(積み立てNISA・配当金投資)
- 不動産
- 副業
昔から、備えあれば憂いなしと言います。
あることが原因で、一つの収入源からの収入が減ってしまっても、他の収入源でカバーできれば生活の不安は軽減できますよね。

会社からの給料だけに依存するというのは、会社ひとつに人生を全部預ける超集中投資と言えます
今回のような非常時には、そのリスクを全力で負わなければならなくなるので、収入源の分散はとても大事なんですよ
まとめ

では今回のまとめ!
ホルムズ海峡封鎖で起きることはこれです
| 影響 | 現場のリアル |
|---|---|
| 軽油高騰 | 実質的な給料ダウン |
| 燃料不足 | 走れない(仕事が止まる) |
| 仕事の変化 | 勝ち負けが分かれる |
| 業界の変化 | EV化・業界の淘汰が進む |
最後に
今年で24年、運送の現場でやってきて思います。
リーマンショック、コロナショック、ウクライナショック(戦争)、と何年かごとに経済的な危機が訪れて、最近は急激な物価高にある日本だけど、

危機が来たときに周りとの差がつくのは“準備してたかどうか”だけなんだと思います
同じニュースを見ても、
- 「関係ない」で終わる人
- 「どう動くか考える人」
この差は5年後、マジでデカいと思いますよ。
一つ言えるのは、
備えは、今日からできるんです。

今回のような地政学のリスクや、いろんな外部要因での危機は度々訪れます
もしかしたら会社が突然倒産するかもしれないし、変化が激しい時代になってきてるから、1年先すら予想もできない
だからこそ、『自分の身は自分で守る!』の精神で、日頃から副業にも力を入れて、私と一緒に稼ぐトラックドライバーを目指しましょう!
キャッシュ、イズ、キング!(←これ好きな言葉の一つです)
お金で全てのことが解決できるわけではないけど、人生において、あらゆることはお金で解決できてしまいます。
当ブログは、これからも現場で働くトラックドライバーの視点から、「経済的自由と安心できる生活」を目指すための有益な情報発信を続けていきます。
ではまたっ、ピース!
